9月16日(土)稽古日誌
栃木県合気道連盟会長・足利合気道クラブの阿部寿一先生を迎えて、木剣の指導を受ける稽古。
振り方。木剣を振下ろす時に剣は受に当てた後、帯元に引き受を斬るイメージで。
二人で畳半畳開けて互いに平行に足を置き向き合い、受け流しの稽古。剣を返して耳・肘に当たるように構えて、鎬で打太刀の正面打ち込みに合わせて、そのまま打太刀の剣を滑り落としてゆく。この稽古は互いに打ち合う。
剣 対 剣
互いに構えた姿勢から受太刀が剣先を下げることを契機に打太刀が正面から打ち込む。
一教。打太刀が振りかぶった瞬間、受太刀は踏み込んで剣を打太刀の右前腕を合わせ、柄頭を持った手を離して打太刀の肘を抑え一教に。同時に受太刀の首を斬る。打太刀の肘は受太刀の帯元へ。肘を抑える手は胴着を掴んで引き出して一教に抑える。片手だけで一教をかけるのは難しい、工夫が要。
入身投。受の右に入身しつつ上から打太刀の剣を抑えると同時に、受の襟を掴んで崩す。大きく受を引き回す必要はない。下から柄頭で受の顔面に当身を入れることで倒す。
小手返。入身投と同様に入身して剣で上から抑えて崩しつつ、受の右手を取り小手返しに。小手返しで倒す瞬間、受の顔を刃で斬るように。受を倒した後、頭の反対側に回り込んで受を腹這い姿勢にして、肩・手首を極めつつ自らの剣で受の剣を弾き落とす。
四方投。受太刀の打ち込みを右に下がりつつ抑え、受太刀の両腕の間に自らの太刀を深く差し込み、帯元で振りかぶり四方投げへ。両腕の間に木剣を差し入れるのが難しい。
剣 対 小太刀
小太刀は一重身で構える。前の手は鍔の位置を握り、後の手は脇の帯の位置に。左右とも踏み込んで受け流して相手の肩を斬ることができる。
入身投。剣対剣と同様に受太刀が剣先を下げることで打太刀が振りかぶる。
受太刀は振りかぶった打太刀右手を受け流しの要領で下から合わせつつ入身して受太刀の剣を抑え、打太刀に小太刀先を突きつけて倒す。
小手返(正面打から)。打太刀の右に入身しつつ受け流し、手を小太刀に添え受太刀の腹にツキを入れて、右手首を持って小手返に。
小手返(ツキから)。受太刀が一重身から半身に戻ることを契機として、打太刀はツキ入れる。受太刀は前腕を回内することでツキを弾く。手首を掴み小手返しに
阿部先生より鍔の重要性の説明を受けた。鍔があれば剣の上を滑ってきた相手の剣杖を止めることができるので、更に多様な技ができる。次の機会には鍔の用意を勧められる。
呼吸法の裏では抜刀の動作(真上に引き抜く)で強く持たれても持ち上げられる。